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●スキーの滑走原理について
+5℃以上
大量の水分が存在するのでストラクチャーが重要になる はっ水性の高いワックスが必要
+5℃〜−10℃
「水潤滑説」が支配する
−10℃以下
ガラスの粉の上を滑っているような状態
その時の雪の結晶よりも少しだけ硬く、剥げやすいワックスが必要
実際は、これらの要素が様々な割合で影響しあっていると思われます。
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●フッ素系ワックスについて
- 高純度フッ素化合物(フッ素パウダー)
スタート用
フッ素基の割合が高い
パラフィンワックスとの相溶性が悪い
- フッ素・パラフィン化合物(ワックスブースター)
フッ素系パラフィンワックス製造用
広範囲のパラフィンワックスと容易に混合できる
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●滑走面のワックスの仕様について
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このように徐々にフッ素の割合を変えてワクシングすると、無理なくスキーベースにワックスがのります。
前に述べたようにスキーの滑走面とワックスとは非常に近い物同士です。上記の表のような状態を作り、維持することが滑走面に対してベストな状態になるわけです。
スキーの滑走面→硬いパラフィンワックス→滑走面に浸透しないがパラフィン要素の高いフッ素低含有ワックス→滑走面に浸透しずらいフッ素高含有ワックス→パラフィン要素の無い高純度フッ素化合物 |
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●ワックスの融点
日頃、私達が使用しているワックスは、60から70℃の温度で融けてしまうものが一般的です。この、ワックスが溶けだす温度のことを融点といいます。ワックスをアイロンがけする場合、アイロン側の温度を80から120℃に設定して作業することが多いようです。滑走面素材の高密度ポリエチレンの融点は150℃以上ですからこの範囲の温度であれば問題ないと思われます。
ただし、低温のアイロンであっても長時間一ヶ所にとどめてしまうと、滑走面を傷める原因となってしまいます。
一概には言えませんが一般的に、高温及び軟らかい雪用のワックスは融点の低い物が多く、45から55℃の範囲です。反対に低温用及びハードバーン用のワックスは融点の高い物が多く、60から100℃の範囲です。
最近では、低温用のワックスであっても分子構造を工夫したり、他の物質をブレンドするなりして、融点を下げたものもあります。また、一部のワックスには雪温であっても液状になる成分をブレンドして、滑走性を改善したものもみうけられます。
このように、ご自分の使用するワックスの融点を理解していれば、ホットワクシングによる滑走面の破損、焼き付けなどを未然に防ぐことができます。
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